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- 電動トランク取付 for F10
まずは取付部品から紹介します。
1.トランクスイッチです。 標準では鍵のマークしかありませんが、トランク開閉ボタンがあるタイプに変更します。

2.トランク制御ECUとハーネスです。

3.トランクロックモジュールです。トランクが半ドアの時にモーターで引き込むタイプに変更します。

4.トランク・サーボモーターです。上記のロックモジュールと組み合わせて使用します。

5.トランク開閉用モータースプリングです。左右それぞれ交換します。

6.ワイヤー黒(10m) 助手席足元のジャンクションボックスとトランク・ロックモジュールを接続します。

7.電源ワイヤー 6ピンコネクタ付 ロックモジュールとヒューズボックスをつなぎます。

8.信号ケーブル トランク内側のスイッチに結線します。

それでは作業工程を解説いたします。
トランク内張りを外します。クリップリムーバーを使ってクリップを外してください。また、エマージェンシーキットの付け根にある隠しネジも2つ外してください。

トランク内側のスイッチも外します。

トランク床のカバーを外します。

手前のプラスチックカバーを外します。

両サイドの内張りを外します。

後部座席側からもクリップを外します。

バッテリーのマイナス端子を外します。

助手席側のダッシュボード左側のカバーを外します。
奥に見えている青いコネクターが、ジャンクションボックスのコネクターです。助手席下側のパネルを外してこのコネクターに「6.ワイヤー黒(10m)」の配線を割り込ませます。

助手席足元の天井カバーを外します。トルクスは右サイド、上部右側、上部左側にあります。
こちらは右サイドと上部右側の位置。

こちらは上部左側の位置です。

助手席足元の天井カバーを外し、その隙間から図です。青いコネクターを外します。ちょっと奥にあって手が届きにくいですが、灰色のストッパーを倒すと自動的に外れる仕組みです。

コネクターを外した状態です。わかりやすいようにグローブボックスを外して撮影していますが、実際はグローブボックスを外す必要はありません。 ストッパーが倒れていることがわかります。はめるときはこのストッパーレバーを起こしてはめ込みます。

コネクターの青いカバーを外します。

黒いほうの向かって右から6番目に「6.ワイヤー黒(10m)」のピンを差し込みます。カチッと音がするまで差し込んでください。差し込んだら外した時と逆の手順で青いカバーキャップをはめて、ジャンクションボックスにコネクタを差し込んでください。コネクタを差し込むときは、ストッパーレバーを起こすことで自動的にコネクタが差し込まれます。決して無理に差し込まないようにして下さい。

「6.ワイヤー黒(10m)」を這わせるため、助手席左側のステップカバーを取り外します。勢いよく上に引っ張ると外れます。

赤いラインを目安に、「6.ワイヤー黒(10m)」を埋め込んでください。Bピラー根元は、エーモンのワイヤーガイドを使うと良いと思います。

後部座席左側もワイヤーガイドを使って6.ワイヤー黒(10m)を埋め込んでください。 その後、後部座席左側からトランク内に引き込んで、トランク内側を伝ってトランク右側のヒンジ根元まで這わせます。

トランク内の右側にあるヒューズボックスを外します。ネジ3か所でとまっています。四角い赤枠で囲ってあるところの裏側から、付属のワイヤーピンを差し込みます。

車両に付属しているヒューズマップです。今回は電動トランクの取り付けなので、ヒューズは153番(5A)、155番(15A)、183番(40A)を使用します。

まずはECUに接続するハーネスの一番太くて大きいワイヤーピンを183番(40A)に差し込みます。裏側から183番ヒューズを含むコネクタを取り外して、細いマイナスドライバーでピン押えを持ち上げます。これをやらないといくら差し込んでもピンがカチッと嵌らないので忘れないように。

183番ヒューズ(40A)は一番下なので、そこにカチッと音がするまで差し込みます。下図の〇で囲った部分です。

次に、153番ヒューズ(5A)、155番ヒューズ(15A)へピンを差し込みます。同様に裏側から対象のコネクタを抜いて、ピン押えを持ち上げてください。あと、このコネクタは3段になっていますが、下の2段はペアなので、どちらに差し込んでもかまいません。下図のようにコネクタの側面に5と10と10aの刻印がありますが、これはコネクタのピン番号です。1段目は奥から1番ピン、2番ピンときて手前が5番ピンです。同様に2段目は奥が6番ピンで手前が10番ピンです。3段目は中で2段目とつながっているので、10a番ピンは10番ピンと同じです。どちらにつないでも同じです。ただ、本当にそうなっているかどうかは必ず自分で確認して下さい。念のためテスターで導通確認することをおすすめします。

3段目の右から2番目(7a番ピン)が153番ヒューズ(5A)なのでにECUハーネスの小さいほうのワイヤーピンを差し込みます。写真では7a番ピンが固くて入らなかったのと、既に7番ピンが埋まっていたので、仕方なく6番ピン(152番ヒューズ)に差し込んでいますが、同じ5アンペアなので問題はありません。
2段目の左から2番目(9番ピン)が155番ヒューズ(15A)なので、ここに7.電源ワイヤーのピンを差し込みます。

ワイヤーハーネスから伸びている茶色いアース線は、図のアースコネクタの空いているところへ差し込んでください。

ハーネスから伸びているツイストケーブルは、車両のCANへ接続します。接続するCANケーブルは緑と緑オレンジのツイストケーブルなので、図のテレビチューナーから出ているCAN配線を利用します。

コネクタ部分を拡大した図です。向かって右から2本目の緑色の配線がCAN+、その次の3本目の緑×オレンジの配線がCAN−です。この2本をいったんコネクタから抜いて、ハーネスから伸びている信号線に記載された指示に従って、間違いないように結線して下さい。

こちらが結線した後の図です。

さきほど後部座席左側からトランク内に引き込んだ7.電源ワイヤーを、トランク内側を伝ってトランク右側のヒンジ根元まで這わせます。ここでヒューズボックスとつないだ電源ケーブルとあわせてトランク右ヒンジ内を通過させ、トランクカバー側へと導きます。

トランクカバーのトランクロックモジュールを取り外します。

左後テールランプを取り外します。 バルブコネクタの隣にあるナットを緩めます。

テールランプを取り外したスペースから手を入れながら、トランクサーボモーターを図の位置にはめ込みます。トランクカバーには、3か所のネジもしくは図のようなゴムのストッパーで固定します。(ゴムかネジかはサーボモーターの仕様によりますがどちらでも問題ありません。)

取り外したテールランプ側からみた図です。サーボモーターから伸びているワイヤーとハーネスはトランクロックモジュールと接続します。

取り外したトランクロックモジュールに差し込まれていた4本のコネクタピンを抜いて、新しいトランクロックモジュール用の6ピンコネクタに差し込えます。下図の通り4ピンコネクタの1番、2番、4番は抜いてそのまま差し替えるだけです。対応する6ピンコネクタ側の位置を間違えないようにしてください。3番の茶色いアース線は、大きいコネクタピンに付け替える必要があります。1番には先ほどヒューズボックスから引っ張ってきた電源ケーブルを差し込みます。6番には助手席足元のジャンクションボックスから引っ張ってきた黒ワイヤーを差し込みます。

下図は4ピンコネクタの1番、2番、4番をそれぞれ6ピンコネクタの3番、5番、4番に差し込んで、茶色いアース線のコネクタを大きいものに付け替えた状態です。この後、電源ケーブルと信号線にそれぞれ対応するピンを付けてコネクタに差し込みます。

トランクロックモジュールに、サーボモーターからの引き込みワイヤーを取り付けます。

トランクロックモジュールの左側にサーボモーターからのコネクタを差し込み、右側に新しく取り付けた6ピンコネクタを差し込みます。

トランク内スイッチ用のコネクタに配線を追加します。まずはマイナスドライバーでコネクタのピン押えを持ち上げてください。

ピン押えを持ち上げた状態で空いている2番ピンに8.信号ケーブルを差し込みます。

信号ケーブルの反対側は、根元のワイヤーハーネスの中の「灰色×黄色」の信号線と結合します。

トランクカバーを支えるスプリングを外します。片側を外した瞬間にトランクカバーが落ちてくるので注意して下さい。

スプリングモーターを図の位置に取り付けます。ワイヤーが長いほうが左側です。

右側のスプリングモーターを取り付けます。スプリングモーターから伸びているコネクタをトランク制御ECUに差し込んで、図の位置に取り付けます。スプリングモーターのコネクタを差し込むときは、白いコネクタは白いコネクタ受けへ差し込み、黒いコネクタは黒いコネクタ受けへ差し込んで下さい。

以上で部品の取り付けが完了しました。取り外した時と逆の順番で内装カバーを取り付けてください。
バッテリー端子を接続した後にコーディングを実施して完了です。
機能としては純正オプションと全く同じです。リモコンキーのトランクボタンで開閉、運転席足元のトランクボタンで開閉、トランク内スイッチのトランクボタンで開閉が可能となります。
また、キックセンサーを装備している車両では、キックセンサーでの開閉もできるようになります。
ぜひお試しください。